ケーススタディ

石焼ステーキ「贅」 富山マルート店

株式会社サルーン 富山県

施主様株式会社サルーン
所在地富山県富山市明輪町1-32
MAROOT4階
当社担当者営業:松原
設計:波

初の複合商業施設への出店をサポート。

新潟県三条市に本社を置く株式会社サルーンは、ステーキとハンバーグの専門店「ステーキのさる~ん」「石焼ステーキ贅」を展開、新潟・宮城・山形・福島・長野・富山・石川・福井に25店舗を出店しています(2022年4月現在)。「高級かつリーズナブル」をコンセプトに熱々の溶岩石で焼きながらステーキを食べられるのが魅力で、この石焼ステーキ「贅」富山マルート店は富山県内6店舗目となる店舗です。従来のロードサイド店とは違い、今回は富山駅前に開業する複合施設「MAROOT/マルート」への出店。これまでビルインタイプの出店は要請があっても断り続けてきたというクライアントにとっても初めての挑戦となる店舗です。

株式会社サルーン代表取締役社長石丸進さん(写真中央)、副社長佐藤修さん、営業本部長石丸真太郎さんと当社担当チーム。

県外初出店の成功以来の長いお付き合い。

株式会社サルーンとサンテン・コーポレーションの出会いは2007年のこと。初の新潟県外への出店先として一人当たりの牛肉消費量が多い富山県が検討され、物件探しで見つけた好物件を管理していたのが当社だったことがきっかけです。「当時のサンテン・コーポレーションの営業担当の方が、親身になって初出店をサポートしてくれたんです。その富山西店が開店早々に繁盛店となって以来、北陸ではサンテンさん1社のみのお付き合いです。今回は初のインショップでしたが、サンテンさんはショッピングモールへの出店実績も豊富ですので、そのノウハウを活かしてもらいたいという思いももちろんありました」

複合ビル内での
インパクトある店構えとは。

石焼きステーキ「贅」は、チェーン店でありながら店ごとのロケーションに合わせて異なる店舗デザインが施されています。そこに共通しているのは、来店客に「非日常感」を感じさせる装飾を取り入れること。「自然の力に勝るものはない」というオーナーの考えを反映し、火・水・岩などをモチーフとした店舗デザインで幻想的な空間に入っていく非日常の体験を演出してきました。ところが複合ビルへの出店となる今回は、店頭に松明を掲げるなどのアピールは不可能。どのように非日常を感じさせ、お客様を呼び込むインパクトある店構えを生み出すかがデザイン上の課題となりました。

さまざまな制約を逆手に取ったレイアウト提案。

加えて、さまざまな制約が多いのも複合商業施設の特徴です。たとえばガス・水道は場所・容量が定められている・消防法によりレイアウトが制限されるなどといった条件下での設計も課題となります。当社設計担当・波は、厨房を入口近くに配置して店外からも肉を焼く姿が見えるようにし、消防法への対応と店頭でのアピールを両立する設計を提案。さらに店外側の壁面には岩をイメージした造形を施し、「自然の力」を感じる大胆でダイナミックな意匠を施すことに。また客席は、もっとも景色のよい窓側に敬遠されがちな小上がり席やカウンター席を配することで、複合ビルならではの幅広い客層に対応できるよう工夫しました。このように今回の店舗では、数多くのビルイン出店を手掛けてきたサンテン・コーポレーションのノウハウが至るところに活かされています。

「出店を相談できるパートナーとして信頼」

「営業の松原さんをはじめサンテン・コーポレーションの皆さんを信頼しています」。そう語ってくださったのは、株式会社サルーンの石丸社長。「自分の都合で何でも物件を提案してくる会社が多い中で、サンテンさんは当社にとって本当によい物件か、ここで繁盛できるかを見極めないと提案してきません。設計の面ではいつも新しく大胆な提案があり、それぞれが楽しい店に仕上がっています。出店した店がすべて成功しているのは、それらの結果でもあると思います。サンテンさんは工事会社というよりも、開発部門として出店計画を相談できるパートナー。これからもいい関係を築いていきたいですね」。何よりもクライアントの事業成功を目指してきたサンテン・コーポレーションにとって、これ以上ないお言葉をいただくことができました。